こんにちは、精神分析家の幸司満月です。
仙台市宮城野区でセラピールーム燦燦を主宰しております。
栗原市と山形県米沢市に相談所があり、出張いたします。
精神分析に関わって16年のキャリアがあります。
9月10日の放送の朝の連ドラ『つばさ』から。
玉木家の人々。和菓子店『甘玉堂』
祖母 玉木千代 父 玉木竹雄 母 加乃子
主人公 娘 つばさ 弟 智秋
祖母が若い頃結ばれなかった男性と共に暮らせるようにと、家を出ることを勧める家族。そしてその事をきっかけに、祖母と母との長年の確執をとく話し合いがあったのです。加乃子は、10年間自分探しの旅にでて?帰ってきて、今家族と共に暮らしています。
『千代さん』
「今でていったら、今までの自分を否定してしまいます。」
「私はあなたのことを許さなかった。家族を捨て、店をほおり出したあなたのことを許せなかった。私はあなたに嫉妬していました。自分が奪われてきたことをあなたから奪うことで晴らしていました。娘に味あわせたのです。」
「出て行ってから一度戻ってきた時、憎らしいほど幸せそうだったから、家にいれませんでした。もっと打ちひしがれていたなら、入れたのに。」
「認める。私が忘れてきたのはそのことです。私はひどい母親です。褒める代わりにけなして、押さえつけて、苦しい思いをさせて許してください。私があなたのことを認めていたら・・・。」
「私があなたを受け止めていたら・・・。」
『加奈子さん』
「子供たちがいとおしかった。二人が大きくなってとまどうことが増えて、不安だった。私もかあさんみたいに、失敗してしまうんじゃないかと。子供をもったことも間違いだったんじゃないかって。」
「この10年泣いたら負けと思っていた。不幸じゃなかった。」
「放浪していた時、道に千手観音があって、それを見ていたら、やさしく微笑みかけているようで、抱きしめられてるように、やさしい気持ちになったの。」
「戻れない。家族を捨てた罪を背負っていかなきゃ。だから、千手くん(掃除グッツ)を作ったの。千手くんの手が家族の両手を広げたように思って。」
「千手くんを売り歩いていたのは掃除をしたかったから。でも掃除したかったのは、憎しみや苦しみの自分の心。」
「生まれ変わる為の巡礼。憎しみ、苦しみだった。私の人生がうまくいかないのは、かあさんのせいじゃなかった。かあさんのせいにしている私の問題だった。」
「かあさんが憎らしかった。いつも、消えて欲しいと思っていた。でも、言えないから、自分が出て行った。」
「やっぱり、かあさんの子。どこまで行っても、私はかあさんの子。」
「戻ってきて、本気でぶつかりあって、親子になれた気がする。」
お互いに自分の心を話しました。そして、
千代「おかえりなさい。一年かかってやっと言えました。」
加乃子「ただいま。」
千代は加乃子を抱きしめながら、加乃子の頭をなでています。
千代「よくできました。頑張りましたね。あなたは充分にやっていますよ。ずうっと前から。」
めでたし、めでたし。
ナレーター
「祖母の千代もまた、抱きしめられたかったのだろう。」
長くなりましたが、ドラマの中の母と娘の会話です。(ほぼあっていると思いますが多少違うところもあるかも)
加乃子の母である千代さんは、自分が出来なかったことをした娘に嫉妬し、また自分が親にされた事を娘にした・・・ということになります。
娘である加乃子は、母と同じようになるのが不安で家をでてしまった。自分と同じ苦しみを子に与えてしまうのではないかという心から、子を持ったのも間違いだったのではかないかとさえ思ってしまったのです。
母(千代)は娘(加乃子)の中に自己を投影し、自分と同じではない娘を疎ましく思ってしまったのです。
互いに思い続けてきた負の心を言葉に出すことで、長年の恨みや憎しみを解消したことになります。そして、認め合ったのです。
二人の孫であり娘である『つばさ』もこの場に立ち会っています。
千代の前の代から受け継がれたマイナスの心を親子孫三代同時に解消できたのではないかと思います。負の世代連鎖の解消であり、新しい心の連鎖の始まりです。
ドラマだから、ここまであからさまに言いあえることもあると思いますが、話し合う、心を伝えあうということがとても大切だと思います。
子育てには、やはり、承認と賞賛が大事です。そして、オールOKの子育てが必要です。
参考サイト ラカン精神科学研究所
オールOK!子育て法
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インテグレーター 幸司 満月
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