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2013年07月 アーカイブ

2013年07月30日

タピ大!Part1

こんにちわ。セラピールーム燦燦です。

しばらく前になりますが、

タピオ館立 オープン大学ータピ大にて
『今☆大切にしたい心の在り方』というテーマでお話しさせていた
だきました。その時の内容の一部です。

MP900422877.JPG


しばらく前の話になりますが、大阪市立桜宮高校の男子バ
スケットボール部のキャプテンが自殺した問題や、柔道女
子選手ら15人が園田隆二監督の暴力行為とパワハラ行為の
事実を告発した事件などがありました。

体罰はなぜおこなわれるのか?

人を教育し、教え育てることに、体罰は必要かどうか?
これをサブ・テーマに今日は話してみたいと思います。


ここに大切な心とは何でしょうか?それを考えていきたいと思い
ます。


では、指導者が生徒の指導またはスポーツ選手に体罰をもって教
えるとはどういうことでしょう?


それは、恐怖による絶対服従をつくりだす技法であり、指導者に
無条件に従うことを意味します。


指導者はその絶対服従こそが、自分の教えたことが100%が生
徒やまたは選手に伝わると信じ、それを根拠に体罰を行ってきた
のだと思います。

恐怖によって従わせるのがコントロールしやすいのです。


恐怖による支配は、生徒の教育とは程遠い状況だと思います。

そもそも教える側と教わる側の心の在り方はなんでしょう。


指導者にとって一番大切な心とは・・・。

生徒、選手への慈しみと愛情です。


そして教わる側は何が必要でしょう。


その指導者への信頼と思慕と尊敬の念がもっとも大切です。

その相互の愛情と信頼において指導はなされる。そこに生みださ
れるものは・・・?

そこに生まれるのは、≪意欲!!≫もっと頑張ろうという意欲こ
そ技術の向上につながります。


では,どうしたら、その生徒と選手に愛情をいだくことができる
のでしょう。これはまるで、母が子を慈しみ育てるその心に他な
らないのではないでしょうか。

Part2につづく


セラピールーム燦燦

では、

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タピ大!Part2

こんにちわ。

セラピールーム燦燦です。

しばらく前になりますが、

タピオ館立 オープン大学ータピ大


にて『今☆大切にしたい心の在り方』というテーマでお話しさせていただきました。
その時の内容の一部で、『タピ大Part1』続きです。

MP900227615.JPG

母が子を慈しみ育てるその心と行動とは。
子育てで大事なのが、産まれてすぐからの24時間体制での世話です。    
母は子に24時間体制で関心を向け続ける、つまり、慈しみのまなざしをむけ、
やさしい声で語りかけ、スキンシップをすることで、その子は安心と安全の中
で育ち、基本的信頼が形成されます。
子供は、母によって、この関心・まなざし、声、スキンシップ、もっと言えば、
母の心音、ぎゅっと抱きしめる圧迫感、ぬくもり与え続けられることが人間形
成でとても大事な事なのです。
そしてオールOKの子育てをすることです。


お話をもどしますと、


即ち、叱るのでない、叩くのでない、ただ、ただ、子供の成長を願うその心
こそ、人を育てるのです。


)翻って、その青年、成人の選手、彼らを育てる愛情とは、すでに大人になり
つつある青年期の彼らに対するまなざしは、どのようにむけられればいいの
でしょうか? 

自我の芽生えはじめた彼らにとって一番大切なのは、個性を尊重することです。


個性を発見し、個性を認め、それを伸ばしてあげる、そのまなざしこそ、指導者
に必要な事だと思います。


そこに、体罰と威嚇、恐怖が必要でしょうか?


では何故、指導者は体罰を続けるのでしょうか? その心理を少し分析して
みましょう。

指導者は自分をこう考えています。

選手よりも能力的に上である。が前提です。とするならば、生徒が上手に強
くならなければ、自分の指導能力のなさをみせつけられることになる。すな
わち、強くない選手は指導力のない自分の無能さの証明としてみてしまうの
です。みせつけられることになるのです。それを排除するために暴力で撲滅
しているのです。無能の自分の排除です。


ですから、暴力は生徒の向上の為ではなく、自分の無能さをみせつける生徒
への怒りの鉄拳でしかなかったのです。故に、その理不尽な暴力は必然的に
彼らを死に追いやってしまう。それは単なる暴力でしかないからです。


自らの自己愛を守るための、暴力の犠牲になったのはあの『大津の事件』なん
です。

指導者に必要なのは、本当に生徒と選手を思いやる心です。その心こそが人
を育てるのだと思います。


では、その思いやりはどこで育てるのでしょうか。

当然、母子関係で学ぶわけですが、どんな母子関係がそれを育てるのでしょうか。

子供が転んで、イタイよをーと泣いています。さあ、お母さんはその子になんと声
をかけるでしょうか。

「イタクない、イタクない。イタイのイタイの飛んでイケー」「大丈夫、泣かないの」
・・・でしょうか。


「イタカッタねぇ。」としっかり抱きしめて、思う存分泣かせてあげる・・・でしょうか。

前者ですと、痛いというという身体の感覚と痛くて悲しいという感情を否定すること
になります。後者はその子の痛いという身体の感覚と悲しいという感情を肯定し
受け入れることになります。


その子の身体の痛さや悲しいという感情を共感することができます。

イタッカタ、悲しかった・・。


この共感こそが思いやりを育てるのです。それを痛くない、泣いちゃいけないと
いわれてしまえば、こどもは我慢し苦痛の中で心の中で泣き叫ぶしかないので
す。これは虐待以外の何ものでもないのです。

こうして人は自分の心を、語れなくなるのです。
ゆえに、他人のことを思いやることができないのです。


こんな日常の些細なやりとりにおいて、ひとの心は形成されていくのです。です
から、おかあさんが思いやりの心を育てたいと思ったら、子供との会話の中に、
必ず、       

「そうだね」「よくできたね」「がんばったね」「上手ね」といって褒めてあげること
が大切です。

いろいろな方々の語りを聞いておりますと、だいたい、禁止の言葉を言われてい
ますが、親に褒めてもらっていません。


子供の一つ一つの反応を「そうだね」と尊重することで、その子の自我が育って
いきます。ここには体罰も威嚇もなにも存在しません。


そして自分のことを何でも受け入れてくれる母をやさしい、好き、大好きと思わ
ないわけはないでしょう。

今、心の在り方とは、愛と慈しみ、そして、思いやりの心です。
それが、一番大切です。家庭のみならず、社会全体でこの心をもって人と人が
相和せば、素晴らしい世の中になることと思います。そして、そうなることを願っ
てやみません。


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