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分析家の独り言 file44 ~仮面【ペルソナ】~

こんにちは、精神分析家の幸司満月です。
仙台市宮城野区でセラピールーム燦燦を主宰しております。
栗原市と山形県米沢市に相談所があり、出張いたします。
精神分析に関わって16年のキャリアがあります。
05810aa4.jpg人は社会生活を送るのに、建前のように見せる顔がありま

す。それが、仮面【ペルソナ】。

人の中では、だれでも外向きの顔を作ります。その顔によっ

て自分が傷付かないようにしたり、その裏に隠れたり、自分をさらけだしすぎて恥ず

かしい思いをしないようにするのです。


ペルソナは複雑な社会の潤滑油みたいなもので、日本では肩書を示す名刺のようなも

のと考えてもいいでしょう。名刺一つで、安心して他人と付き合えるし、それを見て

相手もそのように対応します。

数年前、勤務先を辞めた時、分厚い仮面をとりました。

すると身体まで軽くなったように思いました。実際、身体の機能も違ってきました。

こんなにも違うものか・・・と、自分ながら驚きました。

私の場合は、仮面によって、自分に負担をかけていたのだと思います。

自分はその職種の立場でものを言っているのに、それを私自身の総てのように捉えら

れていたことが辛かったのです。

つまり、人が見る自分と自分自身の違いのギャップに苦しみを感じていたのです。


ペルソナは、人間が社会生活を送るためには重要なものですが、でも、それはあくま

でも着衣であって、自分自身とは違います。

例えば、教師という仕事をしていて、その教師の肩書と自分自身が混同してしまっ

て、誰にでもものを教えたり、得意になっていろいろなことを言う癖がついている。

しまいには、本当に自分は誰よりも偉いという錯覚に陥ってしまうというようなこと

です。


ペルソナと自分自身を混同すると、型にはまったつまらない人になってしまいます

が、そうかといって、ペルソナを全く無視したら、世の中はうまく回転しません。

人はさまざまな役割で、立場でペルソナを付け替えます。

一つの役割だけに固執してしまうと、いつでもどもでもその『顔』でいてしまうこと

になります。本音の付き合いが出来なくなってしまいます。


職場では、上司・部下、家では妻に対しては夫・子に対しては父、夫には妻・子には

母、親には子、趣味や付き合いでの役割と、その役割役割と意識をしていたほうが、

心が楽だと思います。

そう、その役割にあわせて、ペルソナを付け替えるのです。

セラピールーム燦燦HPです。

インテグレーター 幸司 満月

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2009年09月17日 21:00に投稿されたエントリーのページです。

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