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分析家の独り言 file56 母の情緒

こんにちは、精神分析家の幸司満月です。
仙台市宮城野区でセラピールーム燦燦を主宰しております。
栗原市と山形県米沢市に相談所があり、出張いたします。
精神分析に関わって16年のキャリアがあります。
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あるお母様からの質問です。

「授乳中に妊娠がわかりましたので、断乳しました。いかがな

ものなのでしょうか?」


赤ちゃんは、おかあさんの心は読めないのですが、お母さん

の情緒はわかります。つまり、お母さんの感情はわかります。

人間は気分的存在と言われます。常になんらかの気分に左右されます。ですから、情

緒は一定ではありません。その情緒が一定でないものを不安定といいます。

どれだけの情緒で抱っこして母乳を与えるかが大事です。赤ちゃんの顔をしっかり見

て、目を見つめて喜びを感じながら飲ませることが大切です。それによって赤ちゃん

にとっての母乳の味がきまるのです。


母の情緒が安定して与えた母乳によって赤ちゃんは満足をしります。

安定した情緒で眼差しを向けて赤ちゃんの目を見つめて授乳することが大切なのです

が、これを怠るとその後、対人恐怖症になる傾向があります。

それから、嫁姑問題を抱えていたりして母親の情緒が不安定だったりすると、母乳は

毒となり、満足を得られず夜泣きがひどかったり、自家中毒を起こしやすくなったり

してしまいます。それほど、授乳する時の母の心の状態が大切なのです。


赤ちゃんは身体的にも情緒的にも満足がいく授乳を受けて心と体が発達します。

ミルクでも抱っこして、母親の情緒が安定し、まなざしを向けて飲ませれば大丈夫で

す。くれぐれも、布団に寝かせて哺乳瓶を預けっぱなしで・・・というのは止めてい

ただきたいと思います。


断乳したことで、赤ちゃんは身体的・心的満足は得られるのか?また妊娠したことで

母親の情緒はどうか?などが関係すると思います。

また、妊娠したとして、断乳せず授乳を続けてもという医師もいらっしゃるようで

す。


家族構成、仕事、家事、地域など様々な家庭環境があり、心の安定を図るにも大変な

ことも多いでしょう。

授乳中の方はせめて授乳時だけでも、穏やかな安定した情緒で授乳していただきたい

と思います。大げさではなく、それがその赤ちゃんの将来の心の持ちようにも関係し

ていくのですから。


セラピールーム燦燦HPです。


インテグレーター 幸司 満月

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2009年11月10日 19:55に投稿されたエントリーのページです。

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