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分析家の独り言 file61 痩せていないと価値がない!~拒食症~

こんにちは、精神分析家の幸司満月です。
仙台市宮城野区でセラピールーム燦燦を主宰しております。
栗原市と山形県米沢市に相談所があり、出張いたします。
精神分析に関わって16年のキャリアがあります。
29c9d78d.jpgセラピールーム燦燦の所在地でも、雪が降り積もっています。

昨年の12月に

こころの栄養講座


『特集 こころの栄養講座』が発刊されました。

拒食症や過食症が取り上げられています。

拒食症は、「ダイエット」の名のもとに始まることが多いのです。

何故「ダイエット」からなのでしょうか?

あるクライアントは、『やせていないと価値がない』のだと言っていました。

人の目が気になり、“見た目”によって自分の価値が決められるというのです。

自分が自分であることを肯定できず、痩せている自分でなければ価値がないと思い、そ

してそのためにダイエットをしなければならないのだと思って、食を拒みはじめたので

す。


その価値観はどこからきたのでしょうか?


養育史を聞けば、その日その時の母の気分によって対応がそれぞれで、時には虐待ま

がいの行為をされたりしたこともあったようです。


母に受け入れられない自分、常に母のご機嫌伺いをしなければならなかった自分であ

り、そこに安心も安全も自己肯定感もなかったのです。子供でありながら、子供らし

く存在することができなかったのです。


人はそれぞれに自分の身体のイメージを持っています。正常なイメージは安定した母

子関係における授乳によって培われます。ところが、不安定な母子関係においては、

自己否定を学び、身体のイメージを正しくうけとることができません。


基本的に自己に否定的な人は、否定的生命感を持ち、肉体感覚を無視して暴飲、暴

食、過労、不摂生を続け、最終的には肉体の崩壊を招きます。


拒食症。食を拒むということは、愛と憎しみの関係障害を克服できないところからく

る、無意識の表現といえます。即ち受け容れ難い母に対する敵意と憎しみ、排除の心

が母=食を拒むことになるのです。

本人にしてみれば、食を拒むことで母を拒んでいるという意識はなく、唯ダイエット

の名のもとに始まることが多いのです。

拒食症をとおして、自分の心を表しているのです。

食を拒む無意識を自分で認識し、母を、自分を受け入れられるようになると拒食症か

ら解き放たれることができるのです。

セラピールーム燦燦HPです。

インテグレーター 幸司 満月

セラピールーム燦燦では、
☆『やさしい心理学講座』を開いております。
 『心と体』についても学べます。

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 日時 12月 21日  14:00~16:00
     場所  セラピールーム燦燦
 予約制です。電話・メールにてお問合わせください。
 022-343-7327 080-6049-4715
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2009年12月17日 21:57に投稿されたエントリーのページです。

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