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分析家の独り言 file23 聞いてほしかったのに・・・。

こんにちは、精神分析家の幸司満月です。
仙台市宮城野区でセラピールーム燦燦を主宰しております。
栗原市と山形県米沢市に相談所があり、出張いたします。
精神分析に関わって16年のキャリアがあります。
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お会いする方の中で、心がつらくて病院に行ったけれど、症状

を訊かれて薬をもらっただけだったとお話し下さる方が何人か

いらっしゃいます。

そして、通院は止めたのだそうです。


「もっと、心の内を聴いてほしかったのに・・・」と。

幼少期をきけば、家族内特に、母に話しを聴いてもらえなかったということが共通し

ています。

大人にとってはどうと言う事がないことであっても、子どもにとっては話したくて、

聞いてほしい事なのですね。

食事をきちんと摂るために、テレビを消して食事をしている家庭もあるかもしれませ

ん。

中には、テレビがついていたので、皆テレビを見ているから、話したくても話せなか

ったということがあるようです。


また、子供が1話すと、わかったと言って2から先の最後までの話を子に続けさせな

かったというおかあさんもいらっしゃるようです。


母だから、「子のいう事はなんでも分かる」ということなのかもしれません。

たとえそうであっても、最後まで話を聴いてくれれば、子どもは話せたという満足と

聞いてくれた満足が味わえるのです。

それにプラス、親の承認と賞賛があれば、もっと子どもの心は満足します。

もちろん、社会や学校での事でよくないことであれば、子供が納得するように話して

聞かせれば子どももしっかり聴くことができると思います。


話したくても聞いてくれない、もう言わない、言ってもしょうがない・・・。

そのうちに自分の心に引きこもってしまったり、自分はダメな人間なのだと思ってし

まったり・・・。


『言えない・出せない・動けない』ことが引きこもりにつながります。

話す事は、放す(解放・自由)、離す(分離・距離)に通じます。話すことで自分の

無意識の世界を解放します。いろいろな悩み・苦しみから解き放たれる「キッカケ」

となります。自分の中に閉じ込めていたいろいろな思いを思う存分お話下さい。

セラピールーム燦燦HPです。

インテグレーター  幸司  満月

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2009年07月13日 23:17に投稿されたエントリーのページです。

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