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分析家の独り言 file29 心と体!3

こんにちは、精神分析家の幸司満月です。
仙台市宮城野区でセラピールーム燦燦を主宰しております。
栗原市と山形県米沢市に相談所があり、出張いたします。
精神分析に関わって16年のキャリアがあります
73d806d0.jpg今日の仙台は雨です。

例年ですと、梅雨あけしている頃なのに、毎日雨・雨・雨。

九州や山口の地域ではいまだ雨が降り災害の危険が去っ

ていない様子です。

長雨や低温などでの被害で今年は実りの秋を迎えられるの

でしょうか?


ところで、胃腸の調子はいかがですか?

私たちはさまざまなストレスを抱えて生活をしています。

睡眠不足や過労や人間関係の悩み等多くのストレスによって胃腸の調子を崩すことが

あります。

また、ヘリコバクターピロリ菌関連の消化性潰瘍の場合もあるようです。


胃潰瘍や十二指潰瘍と心ってどう関係あるの?とお思いになる方もいらっしゃるかも

しれません。

すべての人に当てはまるわけではありませんが、心身症の一つに胃潰瘍が含まれてい

ます。


胃は食物を受け入れる準備として胃液を出して消化を助ける機能があります。満腹して消化が完了したら胃液は抑制されて、次の食まで分泌を抑えられます。ところが、胃の満腹感覚を正しく受信できない場合、あるいは食が不充分な場合、胃は次の食を待って胃液を分泌し続けます。抑制されることなく常に分泌され続け、終には胃壁を酸によって侵し、炎症から潰瘍へと発展していくことになります。胃の中が食で一定に満たされた状態でも身体イメージの胃は、常に食を求めて待機のままでいるようにその心の指令に従って胃液を出し続けていまいます。その心は乳幼児のままの子供の自我状態であると言えます。大人になれない「欲しい欲しい」と待ち続ける受身の心が、待機をつくっているのです。

人は心配や不安、悲しみのとき食が喉を通らなくなり、食欲不振に陥ります。これは、胃が食を拒んでいるのではなく、悲しみと不安が受け容れがたい現実を拒んで
いるために食が拒まれていると解釈できます。事実、その不安が解消し現実を受容できるようになると安心して食事をとることができます。一過性の拒食症になることは誰でも経験するところですが、それが継続した症状となることは、慢性的不安が継続して無意識界に存在しているといえるのです。
                    ~テキストより抜粋~

「ああなればいい。こうなればいい。」という事を思ってしまう事があると思いま

す。ついつい、何かに求めてしまう心です。

上記で乳幼児のままの子供の自我とありますが、これは、授乳時に満足できず、いつ

も満腹ではなく不満が残る授乳をされていた場合に培ってしまいます。

この事が、色々な事に満足いかず、なにかに求めてしまうのです。

まさしく、食が入ってくるのを待って胃酸を出している胃の状態と同じなのです。

授乳が不満足な人全員が胃潰瘍になるのかといったらそうではありません。人によっ

て心の表わした方が違います。

心と体・・密接な関係があります。

それにつけても、天候不順や社会経済の不安定な環境の中、心身共の休養をよくとっ

て自分自身を大事にしていただきたいと思います。

セラピールーム燦燦HPです。

インテグレーター  幸司 満月


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2009年07月30日 20:04に投稿されたエントリーのページです。

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