こんにちは、精神分析家の幸司満月です。
仙台市宮城野区でセラピールーム燦燦を主宰しております。
栗原市と山形県米沢市に相談所があり、出張いたします。
精神分析に関わって16年のキャリアがあります。
数日前のTV番組の中の話です。
ある女優さんがインタビューを受けていました。
「どこへ行きたいですか?」
「スペインです。」「欲望の国」???
「情熱の国・・・ですよね。」(赤面、笑い)
言い間違いでした。
女優さん、なにを欲望しているのかしら?と、ついつい考えてしまいました。
誰にでも、言い間違い、聞き違い、書き間違いや読み間違い、ど忘れなどちょっとした失敗があります。それは、疲れてるからとか、眠いからとかおっちょこちょいだからなど、思いがちです。
フロイト先生は、そのちょっとした失敗には、理由があるのだとおっしゃっています。それは、どんな事にでもその人の「無意識」があらわれるのだということです。
「無意識」によって失敗をしてしまうのです。それを「錯誤行為」といいます。
心の中で何かの思いを抑圧していて、なにかのきっかけによって、本人が意識していない状態で、その思いが言葉や行動にあらわれてしまうのです。
それにしても、女優さんは、何を欲望していたのでしょうか?
精神分析では、分析者(integrator)と被分析者クライアント(client)が1対1で、言葉による対話によって無意識を意識化し、コンプレックスを解消します。
分析家は、クライアントの鏡となって、心を映し出し、見えたものをクライアントに戻していきます。自分を見つめ、知る事は辛い事でもあります。
それは、見たくないと自分が無意識下に押し込んだものを、もう一度意識に上げて、それと向き合う事になります。辛いけれども、分析家と共に見ていく事によって自分を知り、理解すると、心が楽になっていきます。
それが、自分自身の発展・進歩していく事になります。