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分析家の独り言 file35  交換条件をださないで!

こんにちは、精神分析家の幸司満月です。
仙台市宮城野区でセラピールーム燦燦を主宰しております。
栗原市と山形県米沢市に相談所があり、出張いたします。
精神分析に関わって16年のキャリアがあります。
96588d96.jpg今日の仙台はとてもいい天気で、風も心地よく吹いていました。


子育て中のお母さまからの質問です。

「こうしたら、これを買ってあげるというようなことはいかがでしょうか?」

子供に対して、交換条件を出すことです。

例えば、子供が・・・要求したとします。

母は、これに応対すればOKです。子供は自分が受け入れられ、肯定された

と受け取ります。

ところが、要求されたのに母がしか応対しなかったとします。す

ると、子供は受け入れられなかったと受け取り、否定されたと受け取るのです。2足

りなく応対されたことで、自分は憎まれていると感じてしまいます。または、攻撃さ

れていると感じます。

逆に、要求されたのに、で応対したとします。これを過保護とか

溺愛といいます。要求された以上に応対すれば、子はもっといい子になるのじゃない

かと思いがちですが、それは、違います。

過剰保護や溺愛は、暴力と同じになってしまいます。攻撃されたと感じてしまうので

す。

攻撃されていると感じて育つことが、やがて家庭内暴力につながっていくのです。

愛と憎しみ、そして、攻撃と甘えが内在していくのです。

足りなかったり、過剰だったりが、子供の心に大きく影響します。ですから、特に母

は適切に的確に応対していくことが必要です。

子の要求に対して、なにも足さない、引かないで子の要求のままに適切に対応するこ

とが大切です。オールOKの子育てが必要です。

参考サイト  ラカン精神科学研究所

オールOK!子育て法

交換条件をだすことは、母の応対が無になってしまうことにもなりかねません。

なにも足さない、なにも引かない・・・なにかのコマーシャルみたいですね。

子の要求に応え続け・与え続ける母の根気が、子の心の発達を促し、自立・自律心を

持った大人に成長させることができる、とても大切な事なのです。

セラピールーム燦燦HPです。

インテグレーター  幸司 満月

次回、子育て相談会は、9月10日を予定しております。
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 予約制です。電話・メールにてお問合わせください。
 022-343-7327 080-6049-4715
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2009年08月26日 21:01に投稿されたエントリーのページです。

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