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分析家の独り言 file50 Stay with me!

こんにちは、精神分析家の幸司満月です。
仙台市宮城野区でセラピールーム燦燦を主宰しております。
栗原市と山形県米沢市に相談所があり、出張いたします。
精神分析に関わって16年のキャリアがあります.。
947850b4.jpg台風18号の進路や雨・風など気になる1日でした。
既に、台風が通過し被害にあった地域もあるようです。
お見舞い申し上げます。

ずっと気になっていた歌がありました。時々ふっと口ずさむフレーズ。
「わたしはわたし、あなたはあなた~」
「stay with me~真夜中の~」
と思いだそうとしても思い出せず、随分経ちます。
松原みきさんの「真夜中のドア~Stay with me」だったのですね。
今日はその松原みきさんのご命日なそうです。子宮頚癌だったそうです。
享年44歳。

22年位?音楽活動をされ、2001年に休止し、闘病生活を送っていたのだそうです。その休止した時、関係者にメールで休止を伝え、楽譜や音楽に関係するものを一切焼いてしまったのだそうです。メールの中には、「(たしか)自分に中では音楽は一切リセットしました。」というような内容が書かれいたそうです。

最近のコメントだと思いますが、松原さんの父親が言っていました。
「まるで赤ちゃんがえりしたみたいに甘えていました。特に母親には。」と。
それまで、自分で一生懸命頑張り続けてきたらしいのです。「余命がわかっていたので、存分にできることをさせてあげた。」と言っていました。
たっぷりとおかあさまに甘えることができた様子でした。よかったと思います。

しかし、松原さんは一度だけ弱音を吐いたというのです。父親に「いっぱいすることがあるから生きたい。」と。

自分の音楽を作り出す、楽曲を産みだすことを一切リセットして闘病生活に入ったということです。好きで好きでたまらない(この表現の違うかもしれません)音楽を一切断ち切るということは、何を意味していたのでしょうか?切ないですね。

子宮を病むということの心の意味があります。それは、一言でいうと女性性の否定です。どういう環境で産まれ育ち心を培っていったのかわからないので、詳しくはいえないのですが。

自分の音楽を作りだす、産みだすことも止めてしまったのは、無意識のうちに女性性である『生む・産む』ということを止めたかったのかなと思えるのです。

無意識に、母への愛と憎しみの両価性を抱き、葛藤を内含したまま、それを克服できない女性が病いとして子宮周辺に表すのです。

一方、私の耳に残っていたフレーズが「stay with me」。
「私と一緒にいて」なんですよね。1979年の1月にこの歌のシングルが出されています。数年経って聞いたとしても、20年以上も記憶にあったんですね、そのフレーズが。幼い頃、事情があってのことですが、3ヶ月近く両親と離れていたこと等によって、『母と一緒にいたかった私』の無意識に響いたのでしょう。
『一緒にいて・・・。』

いい歌をたくさん歌っているんですよね。松原みきさん。
今もたくさんのファンの方に愛されているようです。そして、今年CD化されたアルバムのいくつかあるようですね。
松原みきさんのご冥福をお祈り申し上げます。
心に残る歌ありがとうございました。

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インテグレーター 幸司 満月

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2009年10月07日 23:58に投稿されたエントリーのページです。

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